アマゾン民族館

 

特別展示として、アマゾン流域に暮らす多部族の生活工芸品の膨大なコレクションを通じ文化人類学的視点からグルッと世界を覗く民俗学者であり前アマゾン民族館館長(鶴岡市国際民族資料館)山口吉彦さんをお招きし、お話を伺いながらコレクションの一部をご紹介します。

 

 

 

アマゾンは自然の宝庫であるばかりでなく、自然と人間との共生のあり方を教えてくれる地球に残された最後で最大の楽園です。

 

 

 

 

 

 

アマゾン研究所について

文化人類学者である山口吉彦氏と妻の考子氏が長年にわたって収集した膨大なアマゾンの生物及び民族コレクションがあります。
山口夫妻は、アマゾン奥地のインディオ部落を長年に渡って調査し、動物・昆虫やインディオの生活用具を収集しました。それらは2万点にのぼり、おそらく個人の収集では世界においても最大規模のものです。
また、コレクションの大半は1970年代から80年代にかけて収集されたものであり、日本が1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に加盟する以前の資料です。
また、アマゾンの急速な開発により、先住民の生活様式は失われ、生態系にも大きな影響を受けたこともあり、現在では入手困難な、貴重で歴史的価値のある文化資源です。
アマゾン研究所では、この「日本の宝」ともいうべきこのアマゾンコレクションを、後世により良く残し、今後も有効活用するため活動しています。

 

 

 

 

 

 

 

アマゾンコレクションの価値について

■2万点におよぶ 膨大な量があります。

ほとんどの収集品が、民芸品店などで購入されたものではなく、山口氏自身が現地におもむき、製作、使用されている現場で入手されており、資料の出所や利用方法などについての情報が確かで、その学術的価値をたかめています。

 

 

 

 

■現在では入手困難で、 貴重な文化資源です。

収集されたものは、社会的変化や政治的状況のために調査困難なアマゾン川流域のもので、またそれらの地域は、近年、環境破壊や市場経済の浸透などで先住民の伝統文化が急速に消滅、あるいは大きな変化を余儀なくされており、今後入手することがきわめて困難な貴重な資料です。

 

 

 

 

■日本国内だけでなく、 世界中の有識者が注目しています。

山口夫妻が収集した資料は、民族の生活に密着したもの(土器やかご、衣服、装身具、弓、矢、槍などの狩猟道具、楽器など)から、昆虫や動物まで幅広く、世界の研究者、有識者がその価値を高く認めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


山口吉彦、考子氏について
山口吉彦氏は、文化人類学者、博物学者として国際理解や国際交流に傑出した活動をおこなってきました。そのことが評価され、1988年の山形新聞3P賞(平和賞)、大同生命国際文化基金地域研究特別賞(1996)など受賞。また全国各地で講演を行い、「アマゾン先生」としても子どもをはじめ多くの方たちに親しまれています。
妻の考子氏は、外務省派遣教諭として1976年ブラジル・ベレンに赴任(5年間)。教職につくかたわら夫の吉彦氏とともに、アマゾン・インディオ研究に協働し、夫婦で国際交流基金地域交流振興賞(1990)、NHK東北ふるさと賞(1991)、サントリー地域文化賞(1998)を受賞しました。現在ラフターヨガ(笑いヨガ)のマスタートレーナー(アマゾンなすこ山口)として全国に笑いを伝えています。

 

http://amazon-yy-collection.com/

 

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