異彩なエネルギーを放つ、 アーティストこばやしゆふのマネジメント

海沿いに居を構え、暮らしまわりのさまざまなことを創り出す”こばやしゆふ”のマネジメントをしています。大胆で野性味あふれる彼女の作品はプリミティブなエネルギーとピュアな心を合わせ持つ魅力的な人柄や生き方を通して生み出されています。

Yu Kobayashi

こばやしゆふは1965年に愛知県で生まれ、陶芸の専門校で学んだのち静岡県牧之原に暮らしの拠点を移し活動を続けています。
彼女が制作地として整えた最初のスタジオは地域の特産である茶畑の広がる丘の頂上に佇む古民家を周辺の地域で拾い集めた素材で改装したものでした。その後2003年に同じく牧之原にて目の前に海が広がる土地を手に入れ、周辺で採取した流木やその他漂流物などを多く利用してセミセルフビルドしたスタジオを現在まで生活と制作の中心としています。

日の出とともに1日が始まり、スタジオの脇にある畑で生活に必要としている野菜やハーブ類の世話をし、小さな庭では海岸から拾い上げた木塊を使って彫刻をしたり家具を作り、雨が降ると家の中で絵画を描き、土を捻り焼き上げ陶器を制作する日々を繰り返し繰り返しシンプルに積み重ねています。

また身体のマネジメントについても大きな興味を持ち、日々のトレーニングとして浜辺を走り海を泳ぎストレッチを重ね、生きるに必要な身体を手に入れています。
畑仕事を通じた料理、絵画・彫刻といった創作、またトレーニングを経験し体験することで得た彼女にとって有用な様々な知見は言葉となり、彼女のスタジオの書棚にはそれらの記録が手作りの本となって並んでいます。
暮らしを通して挑戦する全ての行為が彼女にとってのクリエーションであり、そこで得られる全てのエネルギーが作品となります。
過不足を無くし出来る限りスムーズにエネルギーを循環させることで健やかに息をすることができ、同時に美しくバランスの取れた作品が彼女の心身を通り抜けて生み出され続けます。

作品が含む適度なラフさを感じる部分も、鑑賞者が少しだけ解像度を上げて目を凝らすことで、とても繊細で調和に満ちた存在であることに気がつくでしょう。
多くの人間が知覚したことのある朗らかな心の揺れ、森を歩き、木々に触れ、溢れ落ちる光や脇を縫う風が肌から伝えてくれる感覚。それらの感覚と重なる根源的な美しさや深く温かな情景が鑑賞者それぞれの心身に優しく沁み入るような作品群を通じ、彼女の平和に満ちた信念や思想が多くの方へ届くことを願っています。

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