アマゾン民族館は、山形県鶴岡市在住の文化人類学研究者である山口吉彦氏が収集した
民族資料を展示・収蔵する施設として1995 年開館(2014 年閉館)しました。
日本がワシントン条約に加盟する1980 年以前に、アマゾン流域に暮らす 30 もの部族を研究のため訪ね、
長年に渡って集めた膨大なコレクションは2 万点にのぼり、おそらく個人の収集では世界においても最大規模のものと言われています。
物々交換などによって収集した品々は、急速な開発により現地の文化が失われてしまう前の貴重な資料となっています。
これらの資料の調査、研究と共に、展示を通して多文化や自然への共生を伝えて来ました。
山口氏はアマゾン民族館閉館後の現在も、コレクションを通して理念を伝える活動の継続を目指しています。
この膨大で貴重なコレクションを保存・維持していくためのきっかけ作りとして、
今回はその貴重なコレクションの中から、アマゾン以外で収集された品々を販売いたします。
山口氏が魅せられた、自然との対話や共生そのものの生き方を通して世界を見る、
その眼差しを感じてもらえたら幸いです。
*アマゾン民族館についてはこちらをご覧ください。
出展場所・・・I-12
山口吉彦(文化人類学研究者)
1942年山形県鶴岡市生まれ。1967年頃からフィールドワークを始め、アジアやアフリカなど85ヵ国をまわる。1971年からアマゾン流域の調査を開始。帰国後、地元鶴岡市で国際理解と交流促進に尽力し、アマゾン民族館の館長を務めた。2005年には鶴岡市市政功労者表彰を受ける。一般社団法人アマゾン資料館顧問。
昆虫好きの少年が最初に憧れたのは、アマゾンの森の巨大なカブトムシや輝く青いモルフォ蝶のいる”昆虫王国”でした。その後、フランス留学中にレヴィ・ストロースのフィールドワークに魅了された氏は、アマゾンに住む先住民の生活や文化にも深い興味を持ち、夢をさらに膨らませ、40年以上にわたり、アマゾンの自然と文化、その調和に関する調査・研究・資料収集を行っています。
https://amazon-resources.org/
*9/10(fri)〜11/7(sun) ATELIER MUJI GINZA Gallery1にて、山口吉彦『野生の手仕事と知恵』開催中
https://atelier.muji.com/jp/