山内 悠|残像 -photogene story-  記憶にない写真との対話  そこから見える集合的無意識の世界

2024.10.8 Tue – 10.13 Sun
11:00-18:00 (Fri 13:00-18:00、Sun 11:00-17:00)
会場|Gallery 1

 

 

山内悠は自然の中に長期間滞在し、自然と人間の関係性から世界の根源的なありようを探求している写真家です。 《夜明け》や《惑星》《自然jinen》など、山内の作品は、不意に撮影した写真をきっかけとし、それを解釈するために行う山籠りや旅での求道的な行為からの表現が特徴です。

 

本展は、2006年から現在に至るまで、撮影を続ける中で時々出会う「記憶にない写真」を紡いで見えてくる意識から外れた世界を探すプロジェクト「残像 photogene」です。

写真家・山内悠が20年に及ぶ撮影期間の中で現像やプリントをする中で時々出会う撮影した記憶にない写真たち。それらを鑑賞者によってセレクトしてもらい作品化をするという実験的な試みです。 会場ではL版サイズの写真を¥1,000で販売いたします。購入されたイメージは選ばれし「残像」として今後の作品に反映されていきます。

つまり写真家自身は作品セレクトを行わず、他者によって選ばれた写真によって出来上がってくる作品になります。 山内悠の無意識下で生まれた写真を通して、内なるものと外なるものから紡ぎだされてゆく写真世界をご高覧ください。

今回で5回目。前回4回目の展覧会で選ばれた写真たちを展示します。

 

—   僕たちは、内在する想像や記憶にある表象の世界に生きているのではないか。自らの意識の伸縮が、すべてを光にも闇にも成し得てしまうように。

僕はずっと外に向けて問いかけて来たが、いま、意識から外れた所に存在するこのイメージたちを改めて収集し、自らの内なる彼方を見ようとする。

そして、もし他者が、僕のこのイメージに触れた時に何かしらの感触が産まれるならば、それはそれぞれの個をも超えた大きな場所の存在を知る事にもなり、そこに触れることが出来るような気がするのだ。 — 山内悠

 

 

 

 


 

山内 悠 / 写真家

1977年兵庫県生まれ。自然の中に長期間滞在し、自然と人間の関係性から世界の根源的なありようを探求している。14歳の時に独学で写真をはじめ、スタジオアシスタントを経て制作活動を本格化。富士山七合目にある山小屋に600日間滞在し雲上の来光の世界を撮り続け、雲の上での暮らしと体験から制作した作品『夜明け』(赤々舎) を2010年に発表。2014年にはその滞在していた山小屋の主人に焦点をあて、山での日々から人間が包含する内と外の対話を著した書籍『雲の上に住む人』(静山社) を刊行。2020年には、5年をかけてモンゴル全土を巡り各地で形成される時間や空間から多元的な世界構造などを探求した作品『惑星』(青幻舎) を発表した。そして2023年春、屋久島に9年通い単身で森の中で1ヶ月近く過ごしながら自然との距離感を探り続けた作品「自然 JINEN」を発表する。長野県を拠点に国内外で展覧会を開催し続けている。

HP:http://www.yuyamauchi.com/
Instagram:https://www.instagram.com/yu__yamauchi/

 


▶︎WORKSHOP

10.10 Thu. 18:30-20:30
「残像 -photogene story -  記憶にない写真を紡ぐ無意識の表象を探す/山内悠」

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