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神 ひと ケモノ

地母神と偶像

 

原始、女性は実に太陽であった。
古代オリエント世界では先史時代から地母神を中心に、様々な属性を持った女神たちが祀られていた。
地母神とは大地の生命力を人間に付与する存在への信仰から生まれた女神で、主に豊饒多産を司っていた。
一方で、性別が不明、あるいは人間を模していない偶像も存在していた。
顔から手足の生えたもの、複数の頭を持つもの、肥大した目を持つもの、抽象的な造形しか持たないもの。
奇妙に思われるそれらの偶像は、文字として残されていない時代のものがほとんどだが、人類が世界を認知するために発明した「神話」と紐付き、呪術的祭祀に用いられた。
土から生まれ出てきたようなそれらの偶像はどれをとっても稚拙とは言い難く、造形的に洗練されている。
人間が見た「生命のかたち」と形容できるかも知れない。

 

今回出品するのは、紀元前5000-1000年紀のメソポタミアを中心とした偶像・地母神、そしてそこから派生・習合されていったギリシア・ローマ・エジプトの神々、古代の装身具など。
異教禁止令や男性優位の宗教・社会が確立する中で忘れ去られた神々たちから聴こえてくるのは、
現代と異なる意味での豊かな文化が生み出した「生命の賛歌」ではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※出品作品は画像とは異なる場合がございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毛涯達哉(代表)。古美術商。1980年東京生れ。東北大学で古環境学、古生物学を専攻。
大学院中退後、クラシック音楽関係の会社に就職。仕事の合間に独学でロシア語を習得し、2014年にサンクトペテルブルクへ移住。
ロシア内外を旅しつつ、オリエント及びロシア正教の美術品を紹介している(屋号は「神 ひと ケモノ」)。ロシアではアマチュア・ピアニストとしても活動。

 

Instagram https://www.instagram.com/kami_hito_kemono/

 

 

出展場所・・・HALL