2019.11.06

アマゾンコレクションの保存と活用に向けて、ご協力のお願い

山形県鶴岡市在住の文化人類学研究者山口吉彦氏は
日本がワシントン条約に加盟する1980年以前に
アマゾン川流域に暮らす30もの部族を研究のため訪ね、
物々交換などによって収集した品々は、
急速な開発により現地の文化が失われてしまう前の貴重な資料です。

山口氏のコレクションを礎に鶴岡市が運営していたアマゾン民族館が
2014年に閉館となってしまったため、
この膨大で貴重なコレクションの新たな展示場所と、
維持・保存、そして活用していく場所を探しています。

アマゾン民族館とは、山口吉彦氏が収集した民族資料を展示・収蔵する施設として
1995 年開館(2014年閉館)しました。
アマゾン奥地の様々な部族と出会い、
長年に渡って集めた膨大なコレクションは2万点にのぼります。
個人の収集では、恐らく世界においても最大規模のものと言われています。
山口氏はこれらの資料の調査・研究と共に、
展示を通して多文化や自然への共生を伝えて来ました。
またアマゾン民族館閉館後の現在も、
その情熱と理念を分かつ有志と共に活動の継続を目指しています。

アマゾンコレクションの新たな展示・収蔵先を含め
お心当たりや可能性をお持ちの方、
またはアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、
以下のメールアドレスに、
ご一報をいただけますよう、皆さまのご協力をお願いいたします。

問い合わせ先:n-yamaguchi@brain-staff.jp(一般社団法人アマゾン資料館)

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9月に行われた「tracing the roots 2019」での
山口吉彦さん、成瀬正憲さんのトークショウの様子はこちら。
https://youtu.be/4nQBuU1AWcw

 



山口吉彦さんプロフィール
1942年生まれ。東京農業大学農業拓殖学科卒。
フランスのボルドー大学、リヨン大学へ留学。
約20年間にわたり、アジア、アフリカ、北米、中南米、オセアニアなど
80数ヵ国を訪ねて文化人類学的、生物学的調査、研究、資料の収集に従事。
在ペルー日本大使館付属日本人学校ならびに在ブラジル、
ベレン日本総領事館付属日本人学校で教鞭を取る傍ら、
アンデス、アマゾン地域のインディオ集落を訪ねる。
帰国後、故郷鶴岡市でアマゾン民族館の館長を務めながら
国際理解と交流の促進に尽力する。