2026.04.01

【ご報告 】手の長いおじさんプロジェクトがNPO法人になりました。

いつもマザーディクショナリーの活動をあたたかく見守ってくださり、ありがとうございます。
これまで「手の長いおじさんプロジェクト」として続けてきた取り組みについて、大切なご報告があります。

このたび、本プロジェクトは、「特定⾮営利活動法⼈ ⼿の⻑いおじさんプロジェクト」として新たにスタートいたしました。

私たちはこれまで、社会的養護のもとで暮らすこどもたちや、巣立ち前後の若者たちへ、器やお洋服を手渡しながら、応援の気持ちを届けてきました。

その中で、私たちが感じてきたことがあります。
それは物だけでなく、出会いと体験の機会の必要性でした。

新しい暮らしを思い描く力。
自分のことを知り、未来を考える機会。
困ったときに、ひとりにならないためのつながり。
多様な大人や仕事、生き方に出会う体験。
そうした支えが、巣立ちのその時だけではなく、在所中から、その先まで途切れずに続いていくことの大切さを、私たちは現場で感じてきました。

社会的養護のもとで育つこども・若者たちは、進路選択や巣立ち後の生活の中で、見えにくい困難を抱えています。経済的な不安だけでなく、体験機会の不足、進路や仕事の選択肢の狭さ、巣立ち後の孤立など、表からは見えにくい課題があります。

だからこそ私たちは、手渡しの支援を原点にしながら、
出会い・体験・つながりをひらく取り組みを、より継続的に届けていきたい と考えるようになりました。
その思いを、より確かなかたちで育てていくために。
このたび、NPO法人として新たな体制を整えました。

これからは、マザーディクショナリー代表・尾見紀佐子が理事長に就任し、
これまでの基盤やネットワークを活かしながら、より継続的で自立した支援体制を整えてまいります。

そしてこのたび、新しいWEBサイトも公開いたしました
活動の背景や、これからの取り組み、支援のかたちについてもご覧いただけます。

>「手の長いおじさんプロジェクト」HP


STORY

2011年、東日本大震災をきっかけに、手仕事の器の作り手有志によって始まったこの活動は、被災したこどもたちへ器を届けたことからスタートしました。
その後、活動に共感し、少しずつ手を伸ばしてくださる作り手やブランドが増え、思いのこもった器やお洋服を、さまざまな事情を抱えるこどもたちや若者へ手渡す活動へと広がっていきました。
2020年からは、児童養護施設など社会的養護のもとで育ち、巣立ちの時期を迎えるこどもや若者へ向けた「うつわとお洋服のお渡し会」 を開催しています。

新生活を前に、自分の器や洋服を自分で選ぶ時間。
それは、これからの暮らしを想像し、自分らしい一歩を踏み出すための、小さくても大切な準備です。
参加者との交流を重ねる中で私たちは、巣立ちの支援は、その瞬間だけを支えるものではなく、在所中から、巣立ったその先まで、ゆるやかに続いていくものでありたいと感じてきました。

こうした歩みの中で見えてきた課題と願いを、
これからはより継続的に、より丁寧に支えていくために、
NPO法人として新たな一歩を踏み出しました。

私たちが目指したいのは、
すべてのこども・若者が、自分らしい人生を軽やかに歩んでいける社会 です。
そのために、支援が必要な環境にいるこども・若者へ、
出会いと学びの機会を継続的に開いていきたい と考えています。

 


 

これからの取り組み

私たちは、巣立ちのその時だけを支えるのではなく、暮らしの準備、自分を知る体験、人とのつながり、仕事や社会との出会い、そして現場の声を支援に生かすことまでを、ひとつながりの支援として育てていきたいと考えています。
そのために、これから以下の5つの事業を展開していきます。

▼巣立ちを迎えた若者に寄り添う、器や洋服を選ぶ時間

▼多様な生き方に出会い、未来を描く6ヶ月間の連続講座(2026年7月より)

▼安心して人とつながれる、月に一度の居場所(2026年4月より)

▼職場を訪問し、自分らしい働き方を探求するプログラム(2027年開始予定)

▼こどもや若者の声から、これからの支援を考えるリサーチ活動

 


 

JOIN US

この活動は、たくさんの方の「少し手を伸ばす力」によって支えられています。
もしよろしければ、この新しい一歩を、少しだけ一緒に支えていただけたら嬉しいです。
WEBサイトでは、寄付の受付も開始しています。
単発・継続ともに、個人・法人を問わずご参加いただけます。
継続寄付の「手長サポーター」のご案内もしています。
>ご寄付・手長サポーターについて

また、お渡し会に参加をご希望の方、
応援を届けたい場所の情報をご提供くださる方は、
こちらよりお問い合わせください。

こどもたちが、自分の人生を軽やかに歩んでいけるように。
私たちらしい、明るい支援の形を目指していきます。
これまでこの活動を支えてくださったみなさまのおかげで、
ここまで歩んでくることができました。
引き続き、あたたかく見守っていただけましたら幸いです。

なお、5月より「自分をひらく教室」体験会のお申し込みを開始予定です。
詳細・最新情報はこちらをご覧ください。

>「手の長いおじさんプロジェクト」HP
>「手の長いおじさんプロジェクト」Instagram

春から新生活を始めるこどもたちにとって、
自分で選び、暮らしや未来を思い描く時間となることを願っています。

なお、マザーディクショナリーのスタッフは、
今後も本プロジェクトの活動をサポートしてまいります。

 

〈今後のお問い合わせ〉手の長いおじさんプロジェクトに関する今後のお問い合わせは、こちらまでお願いいたします。特定非営利活動法人 手の長いおじさんプロジェクトhttps://tenagaojisan.org/info@tenagaojisan.org

SPECIAL THANKS
小池アミイゴ イラスト / 東野翠れん 写真 / 宮田尚幸 ロゴデザイン