冨沢 恭子

あまりにも広い
水と土と木が覆う奥深い森のなか
大自然と共に生きる彼らが
美しいと感じた羽根を手にとり
一枚一枚ていねいに並べる。

 

この色のとなりにこの色がきたらきれいだな
つやつやとふわふわの羽根を順番にならべよう

 

自分ならではの配色
身につける人に似合いそうな色をかんがえたり
部分的にちがう鳥の羽根を差しこんでみたり

 

きっとそこには
暮らしていくための道具作りとはすこしちがう
作るたのしみやうれしさがあったのではないかとおもう。

 

緑と茶の世界に住む人たちにとっての
鮮やかな羽根をもつ鳥たちの存在。
太陽の光を浴びた鳥の姿は
どんなに美しいだろう。
彼らに色をいただいて
大切な儀式のための装飾品をつくる。

 

そんな気持ちで
羽根をいろいろな布に置きかえて
かばんを作りました。

 

 

1.

W335mm×H210mm
肩紐長さ1110mm

 

 

 

2.

W335mm×H210mm
肩紐長さ1100mm

 

 

 

3.

Φ200mm×深さ210mm
肩紐長さ660mm

 

 

 

4.

Φ300mm×深さ280mm
肩紐長さ690mm

 

 

 

5.

Φ300mm×深さ280mm
肩紐長さ940mm

 

 

 

6.

Φ300mm×深さ280mm
肩紐長さ630mm

 

 

 

7.

Φ200mm×深さ210mm
肩紐長さ660mm

 
 

>素材
絹、綿、麻

 

>技法
布を細い帯状にカットし
周囲の糸を抜いたものを重ねて縫いつけてあります。

 

 

冨沢恭子 さんの対象物|頭飾り(アパライ族 / ブラジル・バラ州)
羽根製頭飾り。筒状の台に多色の羽根を取り付け、
上部にオオギワシやインコの羽根を取り付けてある。

 
 

 
 

冨沢恭子

1979 埼玉県生まれ

中1から高2までメキシコで暮らす

2004 武蔵野美術大学大学院 修了

柿渋染め作家/sunuiとしても活動

布を染め、かばんを中心に制作。

染まりあがった布の表情を追って形にしていくため、

作品のほとんどが一点もの。

作品は、各地にて定期的に展示、販売

instagram/@tomizawakyoko

 

 

制作にあたって
山口吉彦さん所有のアマゾンコレクションより対象物を選んでいただきました。
アマゾンコレクションへのオマージュと継承の視点から、自由な表現で制作いただいた1点物となります。

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