綯屋 naiya

「からむしのスカシジャノメ」

 

野からむしを苧引き(おひき)して繊維をとる。
水に泳がせると真っ白に透き通り、あの蝶々のようだなと思う。

 

アマゾンの森の中、透明な羽根を身につけて飛び回るスカシジャノメ。
周りの緑に紛れ込みふわりと飛んで見えなくなる。
長い時をかけ身を守るための独自の進化だったのかもしれない。

 

不確かな未来を前にいま人々も進む道を問われているのかもしれないと思う。
目先の不安に囚われないように。そしていつかこの姿が本当に見えなくなってしまわないように。

 

 

 

素材>

φ120mm × H:20mm ×5種

 

 

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綯屋 naiya さんの対象物|スカシジャノメ
南米に生息する、ガラスのような羽を持った大変美しい蝶の仲間。
有名にも関わらず、その生態はまだ謎に包まれています。

 

 

 

 


綯屋-naiya-
草に関する手仕事。有機農業。
2012年より箒屋の職人として勤務。2014年日本民藝館奨励賞受賞。2020年退社。
2019年より藁仕事を含め草に関する手仕事をはじめる。
instagram      rieyokohata

 

 

制作にあたって
山口吉彦さん所有のアマゾンコレクションより対象物を選んでいただきました。
アマゾンコレクションへのオマージュと継承の視点から、自由な表現で制作いただいた1点物となります。
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