Fint/sooki

第3回  Fettisdagen/セムラの日

 

sooki/スウェーデン・マルメ在住。

生活実用書の編集者を経て渡韓、渡豪。
帰国し東京を拠点にフォトライターとして活動後、
結婚を機に 2011年10月よりスウェーデン最南端の町 Malmö に暮らす。
現在はヘムスロイド協会の活動に参加しながら
各国での生活経験と特技の家庭科を生かし、
食と手仕事の提案に勤しむ日々。

 

食卓の出来事、スウェーデンの台所から。

 

第3回  Fettisdagen/セムラの日(2013.03.03)

2月12日は Fettisdagen(フェッティスダーゲン)でした。

横半分に切ったカルダモン風味の丸パンの中に
mandelmassa(マンデルマッサ)というアーモンドペーストと
たっぷりの“甘くない”ホイップクリームを絞った semla(セムラ)
という伝統菓子を食べる日で会社などでも振る舞われたりします。

fettisdagen を直訳すると

fet = 脂肪
tisdagen = 火曜日

なんだかたくましい響きですが
紐解くと、まだスウェーデンがカトリックだった時代
イースターの前に40日間の断食/節食を行う習慣がありました。
人々は断食が始まる前の火曜日に、カロリーの高い食べ物をたくさん食べ備えたそうで
セムラはそのご馳走の中の1つ。
宗教改革され断食することがなくなった現在もこの魅惑のお菓子を食べる習慣だけは続き
クリスマスが終わる頃からイースターまでの期間、
あちこちのパン屋さんやカフェで売られています。

fettisdagen は毎年微妙に日付が変わるため
クリスマスという一大行事の後は「今年のセムラの日はいつだっけ?」という会話がはじまり
新聞にはお店の味比べ評価が掲載され、ベスト・セムラを決める大会などが開催されたりと
セムラ関連の話題で盛り上がります。

去年初めて食べたときは
この巨大なシュークリームのような見た目から勝手にカスタード味を連想してしまった為、
口に入れた瞬間パンとクリームとマジパンが口の中で見事に3分裂して
美味しいというよりはビックリ。

その日以来2度目となるセムラを食べましたが、今回は街で評判のお店と聞いて納得。
クリームが甘くない分アーモンドペーストと一緒に食べるのがコツのようで、おいしかったです。
かなりのボリュームで、私はお昼代わりにこれとコーヒーで充分でしたが
一般的にはこれを2,3個ペロリと平らげてしまうというのだから、
スウェーデン人のセムラに対する愛情は計り知れません。

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